温浴施設視察4日目

今日はバーデンバーデンから鉄道で約2時間移動し、デュッセルドルフで開催されている「INTERBAD」に行きました。
前にもお伝えしたとおり、2年に一度の温浴設備関係の展示会です。
関係各社が集まって、約400ブースほど出展しております。
日本でも「ホテルレストランショウ」内で「アクアコンベンション」という展示会を数年前から始めましたが、こちらの温浴関係の出展数は50ブース余りですので、その大きさはかなりのものです。


さて実際に見てみて目についたものとしては、まずサウナの種類です。
業務用サウナストーブをはじめ、家庭用の小さなものまで、ほとんどのストーブに加湿機能がついて「ロウリュウ」を味わうことができるようになりました。
この「ロウリュウ」という言葉、温浴業界の方はもうご存じかと思いますが、簡単に言うとサウナ室内の温度と湿度をバランスよく保った状態を表すフィンランド語です。
実際には、サウナストーブに水をかけその水蒸気で湿度を保つようにしています。
時には、その水にアロマオイルを加えその香りを楽しんだりもします。


これまで日本で長い間親しまれてきたサウナは、温度が高く(一般的には100度近くあります)湿度はほとんどないサウナがほとんどでした。
これでは、鼻や喉が痛く、また皮膚もピリピリして決して心地良いものではありません。
適度の湿度さえ有れば、決して温度は高くなくても気持ちよく無理なく汗がかけるものなんです。
最近では、この「ロウリュウ」が一般的にも知られてきて、一部のサウナでは人的にストーブに水を掛ける事でロウリュウを作るサービスを行っているサウナも増えてきました。
同時に機械的にタイマー制御などで、ストーブの上から水を落とす事で湿度調節ができる様にしたサウナも増えてきました。
今回見かけたものは「カラカラテルメ」でもお話ししたように、ストーブに水を掛ける機能を「ツクバイ」の様なもので演出したり、水車を使って水を掛けたりと様々な方法で演出されていました。


その他、タイルや石を貼ったリクライナーベッドの形状で電気によりベッド全体が暖まる、日本で言う岩盤浴ベッドなどが非常に多く展示されていました。
岩盤浴を意識して開発されたのだろうかと思える内容のものでした。


正直な私の印象としては思ったより人が入っていない、日本の「ホテルレストランショウ」などに比べると展示場内はすいているなあという印象でした。
また、出展している商品も特に目立って参考になるものはなく、それだけ日本もいち早く海外の製品やシステムを導入しているのかも知れないと感じました。




岩盤浴・ストーンスパ・日帰り温泉スーパー銭湯健康ランド等、各種温浴施設の企画・設計専門会社
(有)アクア・プランニング   代表取締役 中村敏之
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