いつかは、このお話をしなければと思っていました。
詳しいことをお話しするとかなり専門的になってしまい、大変複雑な説明が必要となりますので、ここでは簡単に基本的なことのみお話します。

循環式浴槽「お湯の循環回数」は1時間に1.5〜2.5回転あるのが一般的です。
これは、1時間当たりに浴槽のお湯が「何回入れ換わるのか?」という意味です。
但しここで言う「入れ換わる」というのは、「ろ過機」によって「ろ過」され浴槽に戻ってきたお湯のことを言います。
この回転数が多いほど浴槽はきれいに保てます。
(この一連のろ過作業にはもっと深い内容が含まれていますが、ここではその説明は省略させていただきます)


掛け流し浴槽の場合、こういった循環ではなく常に新しいお湯が入ってくることで浴槽の湯が文字通り入れ替わります。
この場合の入れ替わり回数は、その湯量によって変わります。
仮に、循環式の浴槽と同じ量のお湯を新しく注入するとすると、例えば2メートル四方の浴槽の場合(一般的な容量は2.4トンとなります)毎分60〜100リットルのお湯が必要となります。
しかし実際にはそんな量を注入しているところは少ないのではないでしょうか。
ちなみに一般の家庭の水道の蛇口から出る量は、いっぱいに開いた状態で毎分約15〜20リットルです。

ではなぜ、循環式はこんなにたくさんの量が循環していて、掛け流しはそうではないのでしょうか?
それは、一般のスーパー銭湯と温泉施設とではその利用者数が圧倒的に違うからです。
スーパー銭湯の繁盛店では一日の利用者数が1500名以上利用するという施設もたくさんあります。
そんな数に対応するには当然たくさんの循環量が必要となるのはお分かりですね。


「掛け流しと循環」どっちが衛生的かというのは、システムだけを言えば その利用者数とそれに応じた「お湯の循環回数」「新湯の注入量」によって決まるというのが答えです。



岩盤浴・ストーンスパ・日帰り温泉スーパー銭湯健康ランド等、各種温浴施設の企画・設計専門会社

(有)アクア・プランニング 代表取締役 中村敏之



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