先日、あるホテルがもうすぐ閉鎖されるという記事が載っていました。
ここ数年の稼働率は80%であったが、それは宿泊単価を下げていたためであって、利用率は上がっても客単価が下がり売り上げは伸びなかったということが書かれていました。


これは温浴施設でも言えることで、競合が出来て客数が減り、それを取り戻すため入浴料を下げる。
その結果客数は増えたが、年間の売り上げはかえって下がってしまった。
こんなことをよく耳にします。


以前にこのコラムでも書きましたが(3月5日:入浴料と羊羹の関係)年間売り上げと入場者数の関係は、客数が増えたからと言って売り上げが伸びるわけではありません。
むしろ、入浴料を下げることにより客単価も下がり、たくさんの人が入場することにより駐車場は行列が出来、施設内もいつも混雑し顧客不満足になり、その結果リピーターは減り、またたくさんの利用者があることで施設も痛みが激しくなり、その分余計にメンテナンス費用がかかる・・・なんてことになるわけです。


では、この年間売り上げはどうやって決まるのか・・・
それは、その施設の持つ商圏人口や、競合状況、自店の強みや、規模、地域内で一番店なのか2番店なのかまたはそれ以下なのか・・・etc.
様々な要因によって違ってきます。


大切なのは年間入場者数ではなく客単価と年間売り上げであり、売り上げもしくは客単価が落ちてきた場合は、入場料を下げ客数を増やすのではなく、まずは施設の魅力を他店より上げる事が重要というわけです。
他には無い魅力を備える、そして入浴料は下げるのではなくむしろ上げる
これが成功の秘訣といえるでしょう。


本当にそんな事がいえるのか?
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