これまで私の会社はスーパー銭湯のような、ある意味画一的な施設設計はあまり実績がありませんと言っても過言ではないでしょう。
その代わり、スーパー銭湯では成り立たない商圏での計画や(花和楽の湯)、これまでやったことの無い「金泉」を使った安土桃山時代の蒸し風呂を再現したり、岩盤浴ゾーンに足湯を入れ温泉の湯気で加湿する岩盤浴や(共に有馬温泉「太閤の湯」)、韓国で人気の「プルガマ」サウナと岩盤浴を組み合わせた「プルガマ岩盤浴 (くだまつ健康パーク)、韓国の「天氣土」タイルを貼った蒸し風呂や「天氣土」ソルトピット(天橋立ホテル)など、その現場ごとに何か特徴のあるハードを新たに考えて設計することがほとんどでした。

その時はどうすればいいんだろうと必死になって企画してますので全く気づかないのですが、出来上がってみればどれも「ひょっとしてこれって日本発?」というものばかりであったりするわけです。
でもこれは施主様がそういったものを望まないと、もしくは我々の提案を呑んでいただかないとそうは行かないですよね。

打ち合わせをしていて時々気になる言葉が「どこか参考になる施設はあるの?」という言葉です。
参考になる施設があるということは、すでに存在するということで決して「日本初」ではありません。

そんな前例の無いものを提案しているわけですから、よほど我々を信用していただかないと「よしそれで行こう」というお言葉はもらえないものですので、了解して頂いたときはうれしい反面絶対に失敗は許されないという大きなプレッシャーも同時にかかる訳なんですが、それがかえって刺激的だったりして・・・・

これからも難しい案件の計画、どんどんこなして行きたいと思いま〜す。
(ネタ探し、ネタ探し)